求人倍率1.6倍超えで40年ぶりの転職活況期へ。
ここ数年ずっと右肩上がりだった求人倍率は、とうとう2018年に入って1.6倍を超えました。これは実に40年以上ぶりのことで前回この数値を超えてきたのは1970年代の高度経済成長期の時代です。営業職や看護師などの特定の職業ではさらに求人倍率が高まり2倍以上となっているものも少なくありません。
さらにDODAのデータではここ10年で転職者の平均年齢は3歳以上もあがり、転職者の平均年齢は33歳ちかくにも達しています。転職における「35歳限界説」はもはや昔のものとなり、第二新卒などの20代の若い人材は引っ張りだこです。ほとんどの企業で人手が足りていないことから、いまはまさに転職活況期に入っていると言えるでしょう。
DODA > 転職成功ガイド > 転職成功者の年齢調査(2017年下半期)
転職で年収をUPさせるには。
基本的に第二新卒や20代の転職は年収が上がりやすい傾向にあります。ここでは転職で年収を上げるためのポイントを説明してみたいと思います。
その1.転職エージェントを利用する
転職サイトや転職エージェントには給与の高い仕事が集まりやすい
まず、年収を上げるうえで転職の媒体選びは重要です。最初からハローワークやフリーペーパーなどで仕事を探してしまうよりも、まずはリクナビやDODAなど転職サイトや転職エージェントを使ったほうがいいでしょう。
リクナビなどの転職媒体にに求人を載せるには、費用を支払わなくてはなりません。転職エージェントの場合も年収の20%前後を払うことになるので、基本的にはそれなりに儲かっている会社でないと利用することがありません。そのため求人の給与も高めの基準になっています。
自分では探せない求人を紹介してくれる
転職エージェントから紹介される求人は、多くが自分では探せない求人になります。 ハローワークや転職サイトでは募集されていない求人が多いため、エージェント経由の求人は貴重と言えます。
実際、私の友人も社会人3年目の時に、印刷業界の営業からまったく異業種の不動産コンサルの営業に転職して年収を大きく上げました。これも転職エージェントを使っての転職です。
その2.業種は変えても「職種」は変えない
転職で年収を上げやすいもう1つの考え方は「職種」を変えないことです。 職種というのは「営業」や「SE」や「広報」「総務」といったように仕事の内容です。 一貫して同じ職種で職務経験をつけている人は「仕事への理解が深い人だ」とみられる傾向があります。
業種については、職種よりも年収にかかわってくる影響が少ないです。例えば営業職で「医療系の営業で2年、旅行系の営業で5年」といったように業種や業界が異なったとしても、営業7年ということで職種が一環していれば転職時の評価は高くなる傾向があります。
看護師なら看護師10年、広報なら広報10年、エンジニアならエンジニア10年といったように職種を変えないといのは転職では強みになります。
その3.業界や職種ごとの年収を知っておく
転職で年収を上げる3つ目のポイントとして紹介したいのは、 業界ごとの平均年収や職種ごとの年収の上がりかたを知っておくことです。
業界によって年収が上がりやすいものと上がりにくい業界があります。 こういった業種ごとの平均年収やその後の推移はインターネットを使えばすぐに調べることができます。
厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計」や 転職媒体でまとめられているデータを見ておくといいでしょう
転職サイト&転職エージェント活用法
いまや転職サービスの種類も数多くあり、どの転職媒体がどのような特徴を持っているのか、 わからない方も多いのではないでしょうか。そこで転職サービスを5つに分類し、それぞれ紹介してみました。
その1.転職サイト
リクナビNEXTなどに代表される転職サイトでは、数万件の求人のなかから自分の希望にそった仕事を探すことが出来ます。 仕事を探せるだけでなく企業からオファーをもらうことも。応募はとても簡単でボタン1つで応募が可能になっていて、職務経歴などはWeb登録する形にいなります。Web登録後は求人ごとに書類を郵送する手間がなく応募ボタンだけで書類選考に入れるのが転職サイトの魅力の1つと言えます。
転職サイトでは各企業のアピールをするため内容が作りこまれています。求人ごとに職場風景などの写真がふんだんに使われていたり、仕事内容についての詳しい説明がのっているため、そこから仕事の中身を知ることができます。
就職を考えている求人をいくつか見ることで、 その仕事に必要な資格や経験がどんなものなのか調べることもできます。 転職活動をはじめるにあたって、まず登録しておきたいサービスです。
正社員以外の転職サイト
その2.転職エージェント
担当のコンサルタントが、みなさんに代わって求人を紹介してくれるのが転職エージェントです。 転職エージェントを利用することで仕事の紹介や職務経歴書の添削、面接対策など、多岐にわたってサポートしてくれます。
また転職エージェントの登録にあたり1時間ほどのヒアリングがあります。 その話の中で、自分が希望する転職は可能そうなのかそうでないのか、合否についての感覚や 転職を成功させるにはどんな点を補ったらいいのかなど、1人で転職しても得れない情報をえることが出来ます。
- リクルートエージェント:転職支援実績数がすごい。求人数は20万を超える。
- DODA:転職エージェントも充実。求人数は10万を超える
- JACリクルートメント:ミドル~キャリア向けの年収が良い求人専門エージェント
その3.転職エージェントまとめサービス
「エージェントまとめサービス」は登録することで、 100~300の提携人材紹介会社から求人の紹介が来るサービスになります。
- リクナビNEXT:300を超える提携エージェントあり
- マイナビ転職エージェントサーチ:300を超える提携エージェントあり
- ビズリーチ:年収500万を超える求人にとっかしたエージェントまとめサービス。
その4.求人サイトまとめサービス
求人まとめサービスは、各転職サイトの求人が1つのサイトで調べられるサービスのこと。 例えばIndeedであれば、あらゆる求人媒体の求人がindeedだけで調べられます。
- indeed:あらゆる媒体の求人が調べられる
- Google for job:あらゆる媒体の求人が調べられる
その5.ハローワーク
無料で企業が求人を募集できるハローワークでは、転職サイトやエージェントでは網羅しきれない中小企業の求人までそろっています。 日本中の会社がハローワークを使っているため、転職サイトやエージェントでの転職がうまく行かなかった場合でもハローワークがあれば仕事を探すことができます。
お仕事を見つけるために、職業訓練や各種セミナーなどあらゆるサービスを行っているのも特徴。
- ハローワーク(インターネット):正社員求人からパート求人まで全国各地の求人が見つかります。
20代~30代前半の効率的な転職活動をすすめ方
その1.転職の媒体選び
就職活動をすすめるにあたって、それなりに大きな要素になっているのが転職媒体選びになると思います。20代であれば、いろいろなチャンスがありますので、最初からハローワークで探すよりも転職サイトやエージェントで、条件のいい求人に応募してみるのがいいと思います。いまでは転職活況期ということもあって、ジェイックのようにアルバイトや就職未経験の人でも就職支援をしてくれる転職サイトが増えてきています。そういったところから就職を探すのも手段の1つです。
転職媒体として、ハローワークなどよりも転職サイトを押す理由は1つです。求人の条件がいいということです。年齢が高くなると、このような転職媒体を使っても実質的な年齢制限で書類審査に通過しませんので、使うのであれば20代や30代前半など若いうちということになります。
その2.履歴書と職務経歴書の作成
適切な転職媒体を選んだら、次は書類審査のための書類作成です。ここでは履歴書と職務経歴書を作成します。 どちらかというと作るのが大変なのは職務経歴書になります。ただ一度作ってしまえば、それを基本に細かなところを修正するだけでいいので、まずは基本となるものを1つ作ってしまいましょう。
書類審査に通過するための職務経歴書をつくる。
リクナビなどの転職媒体を選んだら、次は気になる企業や求人に応募をすることになります。 その際に必要になってくるのが「履歴書」と「職務経歴書」になります。また転職エージェントであればエージェント登録するときにこれらの書類の提出が必要になるので、どちらにしても転職活動の早い段階で、履歴書と職務経歴書は作らなくてはいけません。
職務経歴書を作る基本的なマナーとコツ
職務経歴書を作るにあたっても、初めて作る場合それなりに時間がかかります。基本的にはA4用紙でパソコンで作ったものを使います。書式もいくつかありますが、1から自作するのは大変なのでテンプレートやフォーマットを使いましょう。
1番大変なのは職歴のまとめと、自己PRなどの内容を考えること
この職務経歴書作りでもっとも時間がかかるのが、職歴などの内容をまとめていく作業と、自己PRなどを考えるところになります。
職務経歴書テンプレートをダウンロード
当サイトで配布している職務経歴書のテンプレートはこちらになります。
その3.面接対策
まずは基本的な面接マナーを抑える
面接の10分前には到着する。洋服はスーツで身だしなみのある恰好を。直前ににおいのあるものを食べない、たばこを吸わない。 といった基本的なところに最低限意識を払っておきましょう。
ドアのノックの仕方や、席に座る座らないなど細かいところもありますが、そこまで気にすると面接がぎこちなくなるので、まずは 基本的なところを押さえて、あとは回数をこなすのがコツと言えます。最初の1~2回は失敗するつもりで面接を受けるのも1つの方法です。
会話のキャッチボールをするよう意識を払う
実際の面接が始まった時に注意する点は、相手との会話の距離感を保ちつつキャッチボールするつもりで会話することです。あまりに返事がなかったり、会話が一方的に話すぎたりしてもダメです。
できれば、その求人で募集している求人要項(必要な応募資格など)に対して、会話のなかに「こんなことが出来ます」「こんなスキルがあって、こんな経験をしてきました」といったアピールが出来るといいです。アピールできる部分をまとめておくと同時に、職務経歴書にもその内容を書いておきましょう。書類に記載しておくことで面接の際にその質問にでやすくなります。
面接以前に準備をしておく
もし、異業種転職などでアピールするものがない場合は、面接以前の準備として、その求人に関連したアピールポイントを作っておきましょう(例えばIT系であれば、簡単にでもいいので制作物を作ったり、営業であればアルバイトやクラウドソーシングなどで関連した経験を一か月でも作っておく)ということになります。
1番の面接対策は、面接の経験を重ねること
面接対策で効果的な対策があるとすれば、面接を何回も受ける。ことだと思います。
特に初めての転職だったりして、基本的な面接マナーがわからない場合がそうです。服装だったり挨拶だったり基本的なマナーは面接に数回いけばわかってくるようになります。
また、思っているよりも面接で聞かれる話というのは、内容が固定されています。大体聞かれるのは9割型同じことで、その面接の担当官の独自の質問というのは1つか2つあるぐらいでしょう。 独自の質問があって、それに回答できないとき、わからないときは素直に「わかりません」といってしまっていいでしょう。
9割の定型的な質問のなかで、今回の面接ではどんな質問をされたのか?それにどんな返答の仕方をして、この返答は良くなかったとかこの言い方はよかったなど見直すことで、次の面接にブラッシュアップして挑むことが出来るようになります。
こういった理由もあり、面接に自身のない方は最初に本命でない企業に応募するのがいいと思います。
その4.クチコミサイトで情報収集
転職のミスマッチを防ぐためにも相手企業の情報収集に時間をかける
せっかく頑張って職務経歴書を作成して、面接を受けていざ仕事に内定したとしても、その職場が自分の求めているものでない場合はすぐに辞めてしまうことになります。そういったミスマッチを避けるためにも、事前の情報収集は怠らないようにしましょう。
いまでは、「vokers」や「転職会議」など転職のための口コミサイトがいくつかあるので、そういったクチコミサイトで受ける会社がどんな雰囲気なのか、実際の様子を調べておきましょう。
転職サイトおすすめBEST3
No1.リクナビネクスト
転職者の8割が利用しているリクルートが運営するNo1転職サイト

転職サイトの代表的なサイトともいえるリクナビNEXT。毎週水曜日と金曜日に新着求人が1000件近くも追加されます。企業からのオファーメールや、提携エージェントからスカウトメールなどが来るので、転職サイトですが自分で求人を探さなくてもテンポよく転職活動をすすめることが出来ます。
求人数 | 拠点数 | 強い分野 | 対象 |
---|---|---|---|
1万件以上 |
全国 | ほぼオールジャンル | 20代~30代 |
特徴 | |||
・オファー:企業や提携エージェントからオファーが届きます。自分が申込をしなくとも相手から興味を持って連絡が来ますので、比較的スムーズに面接に進むことができます。 ・提携エージェント:100社近い提携エージェントがあります。中小エージェントを探したい場合はとても便利です。 |
カービィー(33歳・男性・研究関係)★★★★4.0
マイナビ転職にも登録していましたが、リクナビNEXTの方が、オファーいただいたエージェント、求人ともにレベルが高く感じました。
求人紹介20社→申込2社→面接2社→内定
良かった転職媒体:リクナビ
No2.DODA

リクナビと双璧をなす転職サービス。5万件という圧倒的な求人数から仕事を探すことができます。同時に転職エージェントの利用もでき、詳しくヒアリングされた後どんどん仕事を紹介してくれます。
各種ツールでは年収や適職診断などの分析ができますし、転職成功ガイドなどを見れば就職活動マナーから履歴書の作り方まで内容がしっかりまとまっています。中小の転職エージェント・転職サイトでは 実現できないサービスとなっていて登録優先度の高い転職サイト。
求人数 | 拠点数 | 強い分野 | 対象 |
---|---|---|---|
5万件以上! |
全国14拠点 | オールジャンル | 20代~40代前半 |
特徴 | |||
・求人検索&エージェントの混合型:5万件の求人から自分で仕事を探すことも出来ますし、DODAの転職エージェントも同時に利用することができます。大手だから可能なサービス。 ・年収査定:186万人の転職ビックデータから高精度にあなたの予想年収を算出。 ・面接合格アプリ:面接時の「マナー」や「自己PR」「志望動機の伝え方」など、面接の前に準備すべき基本的な内容が1日ごとに学べます。 |
だい(41歳・男性・web)★★★★☆4.5
web業界で15年の後、未経験で人材営業への転職を希望していたため、なかなか人材エージェントの登録も上手く進みませんでしたが、そんな中でもDODAはエージェント登録→ヒアリングの後、おおくの求人を紹介してくれました。最終的に内定はできませんでしたが、転職へのモチベーションを上げてくれたDODAの意義は大きかった。
求人紹介100社→申込み30社→面接0社→内定せず
良かった転職媒体:リクナビ
No3.リクルートエージェント
日本における転職エージェントの最大手。非公開求人が10万件以上と豊富な求人数が魅力。

転職といえばリクルートをイメージするように、圧倒的な知名度と他社をよせつけない求人数の多さが魅力になります。 全紹介数のうち35歳までの利用者が80%以上を占めていて、主に20代~30代を中心としたエージェントです。 ほぼ全ての業種や職種をカバーしているため、業界や職種を問わずに利用ができます。20代や30代の方でエージェント登録を考えているのであれば、まず抑えておきたい転職エージェントと言えます。
求人数 | 拠点数 | 強い分野 | 対象 |
---|---|---|---|
公開3万 非公開18万 |
全国16拠点 | オールジャンル | 20代~30代前半 |
特徴 | |||
・パーソナルデスクトップ:リクルートエージェントに登録した人だけが使える専用の転職サポートツール。ここで求人の紹介をされたり応募など活動進捗を一括管理できる。 ・レジュメnavi:職務経歴書を簡単に作成できるツール ・エージェントレポート:法人営業から落とし込まれる応募企業の業界分析から選考のポイントまで独自に収集・分析された情報が満載 |
yossy(33歳・男性・SE/PG)★★★★4.0
他のエージェントは、初回の面談とのきに求人を紹介してくれるだけでしたが、リクルートエージェントは転職市場動向を説明してもらいました。さらに求人の紹介も、他のエージェントは初回以降続かなかったりでしたが、リクルートエージェントだけは内定をもらうまで継続的に求人を紹介してくれました。
求人紹介20社→申込3社→面接3社→内定
良かった転職媒体:リクルートエージェント
転職活動で覚えていると効果的なビジネスマナー「メール」のマナー
転職活動中、企業とのやり取りで多いのはメール
転職活動も面接をうける段階になると、各企業とメールでやり取りを多くするようになります。 たとえば、書類審査にとおって面接を受ける際には日程調整のメールを送信することになりますし、1次面接に通れば選考通過メールに返信をだすことになります。
面接を受ける企業が1社だけでなく、2社や3社と増えてくればそれなりにメールのやり取りをする機会も出てきます。 企業側としてもメールのマナーやスキルがどれくらいあるのか見てくるところもありますから、これも一種の面接と言えるでしょう
メールもテンプレートで効率的に返事を出す
メールのやり取りについても効果的なのはテンプレートになります。ビジネスマナーを重視した面接でやり取りをするメールは独特の言いまわしがあるので、いくつかのパターンで自分のテンプレートを作っておきましょう。
メールの返信用事例集(テンプレート)
当サイトで配布しているメールの事例集になります。 転職活動で使うメールの事例テンプレート
将来にわたって転職しやすい職種ベスト3
総合商社やインターネット関連の仕事など人気の職種や企業は数多くあるものの、 ここでは将来のキャリアパスや10年後や20年後の転職まで考え、経歴が生きる仕事、求人数のボリュームがあり転職がしやすいであろう仕事を、当サイトの独断と偏見で人気の職種として紹介してみます。
No1.営業
リクルートエージェントの転職者データでは営業・医薬品営業で実に全転職者30%の割合をしめ、ビズリーチの企業担当者による検索数でも「営業」が第1位となり、ハローワークの求人など数多くの求人が出ています。
多くの職種では40代~50代の転職になるとマネジメント経験が求められますが、営業の場合は求人の裾野が広いためプレイヤーとしての転職も十分に可能な点が営業の魅力です。
20代~30代で就業し「法人営業3年」の経歴があれば転職において力強い資格になることは間違いありません。
平均年収 | 平均年齢 |
---|---|
425万 | 41.9歳 |
勤続年数 | 求人倍率 |
10.6年 | 1.81倍 |
※平成29年賃金構造基本統計調査・一般職業紹介状況より
No2.IT関連(ネットワーク運用・SEプログラマーなど)
IT系の仕事も求人ボリュームが多く人手が圧倒的に足りていない仕事です。2018年度の求人倍率では2.6倍にもなっています。
慢性的な人材不足により経験不問の求人も多く、異業種転職が可能なところも魅力です。仮にマネジメント経験がなくともGITなどで自身のソースコードを公開すれば、それが作品となり転職でのアピールになり40代でのプレイヤーとしての転職も十分に可能です。
また、サーバー構築やネットワーク管理など運用系の職種はより平均年齢が高い傾向にあります。一度、就業し経験をつむことができれば他業種より転職しやすい仕事といえるでしょう。
平均年収 | 平均年齢 |
---|---|
425万 | 41.9歳 |
勤続年数 | 求人倍率 |
10.6年 | 1.81倍 |
※平成29年賃金構造基本統計調査・一般職業紹介状況より
No3.看護師
看護師の有資格者は150万人にもなり、いまや60人に1人は看護師として働いている時代です。求人倍率は2.5倍にもなりIT業界におとらず慢性的な人手不足の仕事となります。
看護系の学校に最低3年は行く必要があり資格が必要な仕事ではありますが、いまや社会人を経験した20代や30代の人が看護学校に行くのもめずらしくありません。看護師資格をもっていれば、まず転職に困ることはないでしょう。
平均年収 | 平均年齢 |
---|---|
425万 | 41.9歳 |
勤続年数 | 求人倍率 |
10.6年 | 1.81倍 |
※平成29年賃金構造基本統計調査・一般職業紹介状況より
どの転職エージェントやサイトを選べばいいの?
転職活動を始めるにあたって、媒体選びが大切なことはお伝えしてきましたが、ここではケーススタディとしてどの媒体をどのような場面で登録したほうがいいのか紹介します。
Q.最初に1社登録するなら?(リクナビ)
まず、転職の第一歩目として登録するのであれば、個人的におすすめしたいのはリクナビNEXTになります。やはり転職サイトの最大手ということもあって求人数の多さが違いますし、企業や提携エージェントからのオファーメールもそれなりに来るからです。
転職観をつけるという意味では、転職エージェントのコーディネーターと1人でも多く話すのがベストですが、リクナビの場合はだれでも簡単に各職種ごとの求人をいつでも見れるので、どんな職業がどんな経験を必要としているのかの分析などが出来ますし、オファーメールが来ることで転職活動中のモチベーションも保つことが出来ます。
Q.活動初期に登録すべき転職エージェントは?(リクルート、DODA)
求人を多く持っているので大手エージェントは様々な提案ができる。
最初に登録すべき転職エージェントとしておすすめなのが、リクルートエージェントとdodaです。どちらも最大手のエージェントということもあって、求人が豊富にあります。どちらも20代など若手の転職希望者は歓迎というスタンスを取っているので、すすんで使ってみるのがいいと思います。
大手エージェントを先に登録しておくべき理由としては、やはり求人数の多さになります。中小エージェントの場合は自分たちが持っている限られた求人の中から、最適なマッチングを考えて紹介をしてくれますが、どうしても求人の件数が限られていますので紹介の幅が狭くなります。大手エージェントであれば、8割型の業種は網羅していて、それぞれの業種ごとの求人数も多いのでマッチングの幅が広くなります。
業種を超えた意外な求人を紹介してくれることも。
そのため大手であれば、コーディネーターが業種の垣根を超えた提案をすることができます。例えばルートセールスの営業として働いてきた人が同じ営業で仕事を探していたけれども、自分でも気が付かないような業種の営業の求人、まったく業種も異なるけれども年収はあがる求人といったものを提案してくれる可能性は高いです。
「こんな求人もあるんだ」と気づくことが出来れば、、その知識は今後の転職活動、また次の転職活動にも役立つことができるようになります。
Q.エージェントには複数登録したほうがいい?
コーディネーターとの面談も重要な転職の情報源。可能なら複数登録
転職エージェントを使ううえで大手から登録していく考え方はアプローチ方法として間違っていないと思いますが、それでも担当エージェントが納得のいく求人を紹介してくれないことも当然あります。エージェント面談でうまく自分の希望を伝えられなかったり、担当者があわなかったり、理由は様々です。エージェントの利用が初めてということであれば、要領がわからずエージェント面談もうまく進まない可能性があります。
そのため、1つのエージェントに固執することなく、どんどん別のエージェントに登録していくスタンスを取っていきましょう。 コーディネーターとのヒアリングや求人紹介、打合せなどどれもが転職活動にとっての貴重な情報源ですから、1人のコーディネーターだけではなく複数のコーディネーターと会話することで、転職に関する見識もふかまります。
Q.中小エージェントや特化型エージェントに登録するタイミングは?
3社目あたりからがベター
転職業界の場合、大手と言えるのは2社ほどなりリクルートとパーソルグループのdodaがそれにあたります。 この2社に登録したあたりから順次、中小エージェントや特化型エージェントへの登録を始めてみるのがベストです。
例えば、リクナビNEXTに登録していれば中小エージェントからのオファーメールが届きますので、そのサービスを使ってエージェント登録するのも 、このあたりのタイミングになると思います。
業種によっては2社目から
看護師などの医療系の場合、リクナビやリクルートエージェントでもあまり求人を持っていない場合があります。リクルートの場合は別に看護師専門の求人サイトを持っているのですが、業界が特殊な場合は2社目から特化型エージェントなどに切り替えてもいいかもしれません。
Q.ハローワークに登録するべきタイミングは?
日本最大級の転職サイトは「ハローワーク」
驚くことに日本において中小企業の割合は99%以上となっています。そのほとんどの企業が採用活動で使う媒体というのがハローワークです。なのでハローワークには圧倒的な数の求人数が集まっています。大手転職サイトやエージェントを使った後でさえ、ハローワークで求人を探すと「こんなに仕事があるのか」と感じることになります。
転職活動に3か月目あたりでハローワークに登録
ハローワークで求人を探すと、圧倒的な求人数が出てきますので応募先に困ることはないのですが、(1)求人の平均給与などは転職サイトに比べ低くなること(2)1件の応募毎に履歴書と職務経歴書の郵送が必要になるので、手間がかかること。この2点が弱みとしてあります。
求人サイトの場合、クリックするだけで応募ができweb選考となりますので申込みの手間がそこまでかかりません。ですからハローワークで応募をするのであれば、ある程度、自分の転職感が定まってきて、的外れな応募をしないようになってからがいいでしょう。 また求人サイトを使ったほうが福利厚生や給与などが充実した企業が多いので、総体的に考えて3か月ぐらいしてから、ハローワークの登録をするのが理にかなっているのではないかと思います。